食品を購入する上で欠かせないのが、商品の裏にある一括表示を見ることです。
これを見れば、大体は分かります。
意外と知らない事が多いので、基本的な事柄について説明しています。
面倒だ!と思わず覚えてしまいましょう!
尚、一括表示を作成する側としての視点も含めて説明致しました。
楽しむ為の知識を学ぼう!
一括表示表の見方
まず、グルテンを含む小麦・大麦・ライ麦が原料として使用されているかを知るには、商品の裏にある商品表示の基本的な見方を知っておきましょう。
当店のライスブレッドの一括表示表なので、グルテンを含む原材料は使用していないのですが、サンプルとしてご用意しましたことをご理解ください。
品名・・・名称(上に商品名がある場合もあります)
原材料名・・・ここが重要です!
- 使用している分量が多い順に記載する (米粉からグリーンバナナ粉の順)
- 原料と添加物を /(斜線)で区分けします (乳化剤、増粘剤が添加物扱い)
- 最後の( )に、アレルゲン物質を表記します
まず前提としては、使用している原料の分量が多い順に記載するルールがありますので、何が主原料かが分かります。
後の表記になればなるほど使用量が少ないので、アレルゲン物質であれば、影響力も想像できます。
添加物に指定されているものは、斜線で原料と区別して表記しています(記載スペースに余裕がある場合は、原料の隣に記載されます)。
アレルゲン物質は、最後の( )に記載されますので、最初にここをチェックしましょう!
内容量・・・量又は個数
賞味期限・・・美味しくお召し上がり頂ける期限です(消費期限は、生ものなどは食べてもいい期限と覚えるといいですが、実際は自分の舌や鼻で確認することが大事です)。
保存方法・・・期限まで保存できる保存状態です。これを維持できない場合は、賞味期限は早まると考えるのが良いです。
製造者・・・製造責任者です。最終加工者という場合は、袋詰めなどパッケージを作った場所という意味です。
※印・・・原料の詳細な説明がある場合があります。
こだわりを持って作っているところでは、ここに詳細を書かれることが多いです。
栄養成分表示・・・100g当りの表記などが多いです。数値は消費者庁のガイドラインに沿った推定値を記載しています。
これ以外に、表外に記載されているものがありますので、いくつか紹介します。
コンタミネーション・・・他の商品を同じ設備で製造している場合、設備をクリーニングしていても微量な原料が混ざる可能性があるため、アレルゲン物質を記載することが多いです。
例:当工場では、卵、乳、小麦、落花生、えびを使用した製品を製造しております。
この場合、グルテン除去食の方は、製造工場に確認が必要です。
アレルゲン(グルテン)の検査をしている場合は、検査表を確認しましょう!
※なお、一括表示の見方については、消費者庁の資料を貼っておきますので、詳しい内容を見たい方はこちらからどうぞ。
パッケージにあるグルテンフリーの文字は信頼できる?
商品には、”グルテンフリー”などの文字が大きくアピールされていることがあります。
しかし、残念ながら日本では信頼できないものとなっているのが現状です。
海外(欧米など)では基本的にあり得ない話です。
実は、日本のPOPや商品表面のグルテンフリーといった表記は、商売優先の理由からか正しくないものが多くあり、他国のセリアック病の方々には全くと言っていい程信頼されていません。
今までカフェに来られた多くのセリアック病の方々から、日本はどうなってるんだ!という怒りの言葉を直接聞いてきました。
今だに、セリアック病の人からは、日本の食品パッケージの表記は信用してはいけない!という投稿がSNSでされています。
そのため、一括表示をよく見て、本当かどうか確認する必要があります。
アレルゲンについては記載がありますが、コンタミはあいまいな表現が一般的です。
私は、セリアック病の方に食べ物をご提供する立場ですので、メーカーや輸入元に問い合わせをします。
回答にも検査済みのところや、なんとなくという感じの返答のところもあります。
確実に事実確認ができなければ、その原材料は使うことはできません。
◎直接メーカーや輸入元に電話で確認する、という行為は非常に大事です。
日本に住む我々が、まだ認識していないメーカーや輸入者に正しい理解と行動を促す必要があります。
困っている当事者が自ら変えていきましょう!