”グルテンフリー”を通して見えてくる3つの理由は、小麦の過剰摂取・ポストハーベスト・添加物の大量摂取。食全般にかかわる重要なポイント!
- 小麦のグルテン強化と過剰摂取
- ポストハーベスト
- 加工食品に含まれる添加物等の摂取
身体の不調がグルテンを制限して改善した、という方が年齢を問わず当店にも多く来られています。
病気と診断されなくても多くの方が実践していることですね。
日本に大量に入ってきている小麦をはじめとして、グルテンの影響だけでなく、以下に記載した3点を考慮に入れましょう。
小麦について
小麦は、紀元前1万年頃に栽培が始まったとされ、原産国は中東のメソポタミア、現在のトルコやシリアの周辺と言われています。
当時は、野生種の小麦を収穫して種を採取し栽培していました。
小麦は、他の穀物に比べてタンパク質や炭水化物が豊富に含まれており栄養価が高く、保存性もよく収穫量も多いため、人々の食糧として重要な役割を果たしてきました。
現在も、ご存じの通りパンをはじめ麺類、ピザ、クッキー、ケーキ、そしてビールやワイン、蒸留酒などに幅広く利用されています。
16世紀頃には、アメリカ大陸に、18世紀末にはオーストラリアに小麦が伝来し、現在では世界有数の小麦輸出国となっています。
19世紀には、小麦も品種改良が始まり病気や害虫に強く、収穫量を増やすことができ、耐寒性の高い品種が開発されました。
1960年代には、グルテンを強化する品種改良が始まりました。
皮肉にもその頃にセリアック病の診断方法が確立されましたね。
第2次世界大戦後、日本にはアメリカの食文化が雪崩れ込んできて、市場は大量の小麦及び小麦を使用した食品をはじめコーラなどのアメリカ製品で埋め尽くされました。
日本企業も小麦を使用した加工食品やお菓子を競うように市場に出していました。
カップヌードルや日本のパン、レトルト食品、スーパーの総菜などの中食が大きく発展しました。
給食もパンと牛乳で、”米を食べると馬鹿になる!”などと言う言葉がマスメディアに現れるほど、小麦の消費拡大の土壌が出来てきました。
ポストハーベスト
1950年代からは、小麦を収穫後の病気や害虫から守るために、ポストハーベストという農薬散布が行われるようになりました。
ポストハーベストとは、収穫後に以下のような処理をすることを言います。
- 殺虫剤散布
- 殺菌剤散布
- 保鮮剤散布
- 防腐剤散布
- 着色剤散布
収穫した小麦に農薬や化学物質が散布されて、見た目はきれいな状態で日本に入ってきます。
大量な小麦の輸送に必要ということで、今も行われているということは、70年もの間小麦はこれらの方法を用いて日本に輸出されているのです。
グルテンの影響とは別に考えても、化学薬品が多く散布されているとなると、少なくとも摂取する量は減らした方が良いと思いますよね。
加工食品に含まれる添加物及の摂取
日本経済が急成長し、便利さや豪華さが手軽に手に入る社会になりました。
それを実現するための添加物の認可の数も毎年増加しています(今も増えてます)。
ある食品メーカーによると、白い粉の原料が何10種類もあり、これらの組み合わせで、どんなスープでも作れるのだそうです。
驚くことはありません。
よくあるインスタント食品のことです。
添加物には自然素材由来のものなど害を及ぼさないものもありますが、健康被害を及ぼすものとして専門家が指摘するものが様々なところで多く使用されています。
その中には、小麦由来の添加物が多く使われています。
例えば、小麦タンパク加水分解物は風味や触感を向上させる効果(うま味調味料など)があり、小麦グルテン加水分解物は弾力や粘りを出す効果があり、小麦胚芽は栄養価を高める効果があり、グルテンは小麦とは別に使用されています。
添加物には、発がん性物質の可能性があるもの、内臓に負担をかけるもの、アレルギーを引き起こす可能性があるものなどを摂取すると、グルテン同様身体に大きな負担がかかるので、十分注意する必要があります。
実際、グルテンだけでなく添加物も同時に制限したほうが、不調が出にくいし効果が分かりやすい、というお客様が店舗には多くいらっしゃいます。
事実、加工食品は、どこでも入手できて便利で、忙しい時には助かることもありますが、頻繁に食べてもいいものかどうか、使われている原材料や添加物をみて、原材料を判別できる知識を持って自衛しましょう。